うつ病には様々なタイプがあります【現れる症状は千差万別】

ドクター

医師と患者の共同作業

男性

継続するうつ状態

人は誰しも日々の生活の中で感情の起伏が生じるものです。楽しい時には充実感や満足感を感じたり、悲しい時には泣きたくなったりするのも、人間の感情や精神面という観点からはそれらは健全な証であるとも言えます。しかしうつ病の場合はその限りではありません。うつ病は、気分が酷く沈んで元気が出ない「うつ状態」が、平常時とは比較にならないほど強く、深く、そして長期間にわたって継続するのです。楽しいという気持ちよりも「辛い」「悲しい」「苦しい」といった感情が心の中に長くとどまる状態がうつ病の症状なのです。このような症状が長く続けば続くほど気持ちの切り替えが難しくなり、心機一転を図ろうにもそれを行う肝心のエネルギーが出てこないという状況に陥る事も多いのです。うつ病の症状は目に見えないだけにその辛さを他人が理解するのは非常に難しく、自力での回復もまた困難である病気です。自分ではどうしようもなく、他人にも助けを求めづらいためにますます心の重荷がのしかかり、その症状を悪化させてしまうという悪循環に陥る危険すら有るのです。さらに行動の原動力である精神的エネルギーが著しく低下し、周囲の事柄に関心が持てなくなり、虚脱感だけが心の大部分を占めるという段階に達するうつ病患者も多いとされています。

心に溜まった物を吐き出す

精神面の苦しさが伴ううつ病を改善するには、心の負担を少しでも軽くする必要があります。うつ病の原因のひとつは日常生活の中で感じるストレスであるため、気分転換を図るなどしてストレス解消をするのが良い方法なのです。しかしそれをいきなり自分ひとりで行うには沢山の勇気とエネルギーが必要になるでしょう。何事も気負い過ぎは良くありません。初めから全力疾走するマラソンランナーのような方法ではかえって心の負担を重くするばかりです。うつ病の症状を改善するには専門の医療機関に行って、担当のカウンセラーと相談するのが良いでしょう。カウンセリングは個室で患者と医師の一対一という形態で行われるのが一般的です。その場では恥ずかしがったり言い淀んだりする必要は全くありません。下手な遠慮せずに何でも相談し、心に溜まったものを吐き出せばいいのです。医師は患者の話を聞くのが仕事です。患者が漏らした言葉の端々から精神状態を見極め、適切な治療法を導き出してくれます。うつ病の治療は医師と患者が力を合わせて行う共同作業の様なものです。そのためにはお互いの信頼関係を築かねばなりません。信頼関係を構築する一番の方法は「話す事」なのです。